日々、好日。

うつわや日本の手仕事、日々のことを綴っています。

毎日のグラス

以前、私は住宅設計を仕事としていました。

そのとき、先輩から教えていただいた

忘れられないことがあります。

 

住宅のなかで

人が触れるところには最高にいいものを選ぶ

ということ。

床や建具の取っ手などがその代表です。

住宅は、構成する部材が多いため、

いいものを求めれば求めるほど、

きりがありません。

ただ、手や足で触れるところは、

そのもののよさが直に伝わってきます。

それが毎日の生活の一部ならなおさら。

たとえローコスト住宅であっても

体の一部に触れるところは、こだわったほうがいい。

 

毎日つかうグラスも同じ気がします。

手で持って、口に運ぶ。

 

荒川尚也さんのつくるグラスは、

洗練された形状で、空気の泡の天の川のような模様があり、

見ているだけで幸せな気持ちになります。

そしてなにより、口をつけたときのやさしさがあります。

金沢のカフェで荒川さんのグラスを

出していただいたのが初めてだったのですが、

かなり衝撃を受けた記憶があります。

飲み物も、とってもまろやかに感じるのです。

 

シンプルなグラスは

麦茶やビールなど、

いろんな飲み物に合うので重宝しています。

私の中では特別感が否めないため、

つかうときは、ゆったりと時間のあるときに限られていますが。笑

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